東日本大震災で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
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新たに19億円!
昨年秋に全国的に問題となった復興交付金流用問題であるが、環境省は懲りもせずに新たに復興とは名ばかりの交付金支出を決めた。
2月21日に行われたふじみ衛生組合(三鷹市・調布市の二市で行っているごみ処理組合)臨時議会で今年度補正予算などが提案されたのだが、その中に「復興交付金」として今年度分として19億4760万円が緊急に支給されることになったのだ。
この組合には昨年も10億25万8000円が「復興交付金」として支出されており、合わせて30億円が「災害復興に資する」という名目で出されることになった。
交付目的は「がれき処理」である。
この組合では現在新しい焼却施設を建設中(3月7日現在は試験稼働中、本格運転は4月から)であり、この施設が「がれき処理」が可能な設備(発電設備を備えている)ということで、環境省の「災害復興に資する」対象となったらしいが・・・。
だが待てよ、そもそもがれき処理をしているのか?
21日の組合議会ではそのことも報告された。「・・・被災地での処理が進んでいるので・・・がれきを受け入れる予定にはなっておりません・・・。」
昨年はもちろん建設中だったために出来なかったのだが、完成しても「がれき処理」はされないという。
また、年度末に急遽「復興交付金」が出されることになった経緯についても21日に報告がなされた。【・・・2月初旬に環境省から問い合わせがあり・・・。①発電設備を備えている施設であること、②ふじみ衛生組合が女川へ現地視察に行ったこと。この2つが評価されて今年度の「復興交付金」支出が決定された】のだそうだ。
「復興交付金」の目的はそもそも何なのか?
復興交付金というのだから、復興に役立つところにお金を出すべきではないか?
補助金の二重取り
このふじみ衛生組合の「復興交付金」受領は、「復興交付金」の流用であるばかりではなく、国の補助金の二重取りでもある。 ごみ焼却施設建設時には国の補助金である「循環型社会形成推進交付金」が使えることになっており、この施設建設時においても既にこの補助金を受け取っている。残りの建設費は両市が負担している。(中身は市債と一般会計より支出)
つまり単純に言えば、国の補助金を二重に受け取って、両市は借金すべき額を減らすことが出来たのだ。市民としては借金が少なくなることを本来は喜ぶべきことであるが、こと今回ばかりは異議を申し立てる。何故なら、「復興交付金」は本当の意味で「災害復興に資する」ことにこそ使うべきであるからである。私たちだけでなく多くの国民がそう思っているからこそ、昨年の流用報道は大きな社会問題となったのであり、国民は税金の正しい使い方を望んでいるのである。
尚この「復興交付金」はその性質から直接ごみ処理組合へ支出されるのではなく、一旦、三鷹と調布の両市へ支出されその後「負担金」として両市がごみ処理組合へ拠出する仕組みとなっている。従って、両市では今年度の補正予算(急に決まったので)として3月議会で審議している。
税金の使い方を改めよ!
この「復興交付金」は「がれき処理」しないとしても返還義務はないという。(環境省通達)
被災地がれき処理での環境省の「広域処理ありき」も大問題であり、そのことにも私たちは声を上げてきた。
百歩譲って、広域処理として被災地以外で「がれき」が「処理」されそのことに税金が出されるのなら、またまた百歩譲って、そのことに対する「復興交付金」名目での税金支出に反対こそしないが、がれき処理もされずにただただ「災害復興に資する」という名目での焼却場建設補助でしかない税金投入に私たちは断固抗議する。
資料/ふじみ衛生組合議事録での「復興交付金」についての説明
(平成24年第1回組合議会定例会議事録より)http://fujimieiseikumiai.jp/gikai/teireikaiH24.html
http://fujimieiseikumiai.jp/gikai/gikai_pdf/h24_01_gijiroku120217.pdf
「この国の交付金につきましては、基本的には災害復興に役立つ施設に対して支給されることになっております。こちらにつきましては、東京都全体の中で、災害廃棄物、特に宮城県、今は女川町の災害廃棄物の協定といいますか、取り組みになっておりますけれども、東京都全体の中で受け入れについてのスキームが了解されているというところでございます。また、それにあわせまして、東京都市長会におきまして、平成23年11月24日、宮城県女川町の災害廃棄物の処理に関する基本合意書という形で、多摩地域の市の区域に所在する清掃工場におきまして円滑に処理できるよう相互に協力することに合意するという合意書が交わされております。これらを受けまして、私どもふじみ衛生組合が今、建設中ではございますが、平成24年度に完成するということで、平成25年度からの稼働となっております。災害復興に資するということで、このような形の第3次補正に伴います追加の循環型社会形成推進交付金につきましても、私どもとすれば、建物に対する補助金でございますので、きちんと要求をしていきたいと考えたものでございます。」
資料/ふじみごみ処理施設建設&運営経費(当初案)
三鷹市「新ごみ処理施設整備実施計画」より
建設費 総額150億円
交付金50億円(循環型社会形成推進交付金)
起債90億円
一般財源10億円
運営費20年間で160億円(予定)
(以上全て二市で分担)
昨年秋に全国的に問題となった復興交付金流用問題であるが、環境省は懲りもせずに新たに復興とは名ばかりの交付金支出を決めた。
2月21日に行われたふじみ衛生組合(三鷹市・調布市の二市で行っているごみ処理組合)臨時議会で今年度補正予算などが提案されたのだが、その中に「復興交付金」として今年度分として19億4760万円が緊急に支給されることになったのだ。
この組合には昨年も10億25万8000円が「復興交付金」として支出されており、合わせて30億円が「災害復興に資する」という名目で出されることになった。
交付目的は「がれき処理」である。
この組合では現在新しい焼却施設を建設中(3月7日現在は試験稼働中、本格運転は4月から)であり、この施設が「がれき処理」が可能な設備(発電設備を備えている)ということで、環境省の「災害復興に資する」対象となったらしいが・・・。
だが待てよ、そもそもがれき処理をしているのか?
21日の組合議会ではそのことも報告された。「・・・被災地での処理が進んでいるので・・・がれきを受け入れる予定にはなっておりません・・・。」
昨年はもちろん建設中だったために出来なかったのだが、完成しても「がれき処理」はされないという。
また、年度末に急遽「復興交付金」が出されることになった経緯についても21日に報告がなされた。【・・・2月初旬に環境省から問い合わせがあり・・・。①発電設備を備えている施設であること、②ふじみ衛生組合が女川へ現地視察に行ったこと。この2つが評価されて今年度の「復興交付金」支出が決定された】のだそうだ。
「復興交付金」の目的はそもそも何なのか?
復興交付金というのだから、復興に役立つところにお金を出すべきではないか?
補助金の二重取り
このふじみ衛生組合の「復興交付金」受領は、「復興交付金」の流用であるばかりではなく、国の補助金の二重取りでもある。 ごみ焼却施設建設時には国の補助金である「循環型社会形成推進交付金」が使えることになっており、この施設建設時においても既にこの補助金を受け取っている。残りの建設費は両市が負担している。(中身は市債と一般会計より支出)
つまり単純に言えば、国の補助金を二重に受け取って、両市は借金すべき額を減らすことが出来たのだ。市民としては借金が少なくなることを本来は喜ぶべきことであるが、こと今回ばかりは異議を申し立てる。何故なら、「復興交付金」は本当の意味で「災害復興に資する」ことにこそ使うべきであるからである。私たちだけでなく多くの国民がそう思っているからこそ、昨年の流用報道は大きな社会問題となったのであり、国民は税金の正しい使い方を望んでいるのである。
尚この「復興交付金」はその性質から直接ごみ処理組合へ支出されるのではなく、一旦、三鷹と調布の両市へ支出されその後「負担金」として両市がごみ処理組合へ拠出する仕組みとなっている。従って、両市では今年度の補正予算(急に決まったので)として3月議会で審議している。
税金の使い方を改めよ!
この「復興交付金」は「がれき処理」しないとしても返還義務はないという。(環境省通達)
被災地がれき処理での環境省の「広域処理ありき」も大問題であり、そのことにも私たちは声を上げてきた。
百歩譲って、広域処理として被災地以外で「がれき」が「処理」されそのことに税金が出されるのなら、またまた百歩譲って、そのことに対する「復興交付金」名目での税金支出に反対こそしないが、がれき処理もされずにただただ「災害復興に資する」という名目での焼却場建設補助でしかない税金投入に私たちは断固抗議する。
資料/ふじみ衛生組合議事録での「復興交付金」についての説明
(平成24年第1回組合議会定例会議事録より)http://fujimieiseikumiai.jp/gikai/teireikaiH24.html
http://fujimieiseikumiai.jp/gikai/gikai_pdf/h24_01_gijiroku120217.pdf
「この国の交付金につきましては、基本的には災害復興に役立つ施設に対して支給されることになっております。こちらにつきましては、東京都全体の中で、災害廃棄物、特に宮城県、今は女川町の災害廃棄物の協定といいますか、取り組みになっておりますけれども、東京都全体の中で受け入れについてのスキームが了解されているというところでございます。また、それにあわせまして、東京都市長会におきまして、平成23年11月24日、宮城県女川町の災害廃棄物の処理に関する基本合意書という形で、多摩地域の市の区域に所在する清掃工場におきまして円滑に処理できるよう相互に協力することに合意するという合意書が交わされております。これらを受けまして、私どもふじみ衛生組合が今、建設中ではございますが、平成24年度に完成するということで、平成25年度からの稼働となっております。災害復興に資するということで、このような形の第3次補正に伴います追加の循環型社会形成推進交付金につきましても、私どもとすれば、建物に対する補助金でございますので、きちんと要求をしていきたいと考えたものでございます。」
資料/ふじみごみ処理施設建設&運営経費(当初案)
三鷹市「新ごみ処理施設整備実施計画」より
建設費 総額150億円
交付金50億円(循環型社会形成推進交付金)
起債90億円
一般財源10億円
運営費20年間で160億円(予定)
(以上全て二市で分担)
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